図工室の椅子みたいな箱型の楽器。その名はカホン
カホンを使った演奏活動、レッスンを行ってる
歌モノカホニスト のらっきょです。


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木箱の楽器「カホン」があなたと共に鼓動する。HAKO FES 2019 京都

HAKO FES 2019 京都

木箱の楽器「カホン」が
あなたと共に鼓動する。


 街中でふと「ドン、タン」と少し軽く、ただしよく響く音を聴いたことはありますか?
路上ライブやテレビのBGM、好きなミュージシャンの音楽にたまに使われる「カホン」という打楽器。
最近ではよくその音を聴くようになったけどもまだまだ認知度は低いんよ。そもそもカホンって何?という人の方が多い。筆者の周りでもそう。
そんな「カホン」をより広めたい、カホンの魅力をより知ってほしいという気持ちがたくさん詰まったイベントが
今年は京都で、今までよりも少し大きな場所で開催決定しました!
シンプルな作りの楽器からどこまでも広がる色鮮やかな音色と力強い鼓動。あなたと共に鼓動する。

そもそもカホンってなに??

 カホン(Cajón)。スペイン語で「箱」を意味する箱型の楽器です。上の写真にいっぱい写っている箱がカホン
 薄い板の面を叩けば音がなる。シンプルな楽器なんです。中を見てみたら、ギターの弦やスネアドラム(マーチングやドラムキットに用いられる小太鼓)の裏面に貼られるスナッピーという部品が貼られていることもあるんだよ。
 元々はアフリカからの奴隷がそこらにあった木箱を叩いて遊んでいたものが、16世紀からペルーにおいて楽器として使われ始めたんだって。20世紀にはペルー音楽において欠かせない新しいシンボルとなり、スペインの音楽、フラメンコにも一楽器として取り入れられ、新たな可能性が見いだされたのです。2001年にはペルー文化遺産の一つとなり、2018年にはペルー政府は8月2日を「カホンの日」と制定。今世紀においてカホンの可能性はワルツやフラメンコからはじまりポップスやブルース、ロック、ファンク、ジャズなど多様なジャンルにおいて一気にポピュラーな楽器へと広がっています。筆者もカホンでポップスやロック、ファンク等の音楽に参加しているよ。意外と馴染むのこれが。
 日本ではピアノとカホンのみで熱いパフォーマンスを繰り広げるインストゥルメンタルバンド、→Pia-no-jaC←(ぴあのじゃっく)が有名。2014年紅白歌合戦では出演した歌手:西野カナさんのパフォーマンスの際にカホンが登場。SNSでは「あれ楽器なの?」「俺でもできる」「なんかイス叩いてる人いる…」とちょっぴり話題になったのです。

魅力は着実に全国へ。

 カホン魅力のすべてを伝えるにはたくさんのカホンに関わる人の力が必要だ」と感じたのはカホン奏者、村岡広司さん。日本におけるカホンの認知度が今と比べて遥かに低かった2007年からカホン奏者としての演奏活動を開始した男は、東京の街中で行った路上ライブから演奏活動を始めました。そしてサポートメンバーとしてFUJI ROCK FESTIVALへの出演、カホンを中心としたイベントを開催する等、プレイヤーとしてもイベンターとしても成長したのです。
 2013年に東京 恵比寿天窓.switchにて「カホンの祭典 HAKO FES 2013」を開催。カホン奏者が約20人も出演。こんなイベントは今までになかったんだよ。全員による同時パフォーマンスといった奏者だけが出演したものではなく、カホンを製作するメーカー・職人が登壇した座談会のコーナーもあり、色々な角度からカホンを楽しめるイベントとなったのです。初開催で昼夜の2公演で行われたがどちらもソールドアウト。
 ここから村岡さんを筆頭に2016年には大阪・東京の2都市、2017年に兵庫・京都・大阪・愛知・東京の5都市、2018年に兵庫・京都・大阪・鹿児島・福岡・岡山・愛知・浜松・群馬・東京の10都市で開催。カホンの魅力を思う存分に味わえるイベントは段階を経て、地元のミュージシャンやメーカーといった、カホンに携わる者たちの個々の力を出し合い、着実に全国へ広がっています。

関西が、一歩先へ。

 京都・三条木屋町に「VOXhall(ヴォックスホール)」というライブハウスがあります。収容人数250人、京都府内では最大規模のライブハウスで、大きな特徴が「劇場型」というところ。「劇場型」ってなに?って思ったよね。階段状になっておりシアターホールの様に客席後方に行けば行くほど高い位置から観ることができる。だからどこからでもステージが見やすい形状となっていて「劇場型」と言っているのです。
さて、昨年まで兵庫・京都・大阪の3府県で開催されていた関西地方でのHAKO FESは今年、ここVOXhallでの公演のみに。

 これまで関西地方の公演は2~30席座ればソールドアウトといった広さのライブハウスを借りて公演を行ってきました。会場がそこまで広くない場合は、演者と観客の距離感が近く、その分マイクを通さない生のカホンの音を己の耳で直に体験できるよさがある。

 ただ、客席がフラットな会場では後方で観る際に視覚的に楽しむのが前方で観るよりも比較的難しいというデメリットがある。首を動かして見やすい位置探すと疲れるよね。劇場型のVOXhallでは後方でも観やすい状態になる。しかも会場の広さは今までの数倍の広さ。だから思い思いの距離感でカホンを楽しむことができる会場なのです。より多くの人にカホンの魅力を伝えたい為に、今年は大きな会場でHAKO FESを多くの人に楽しんでもらうことにしました。

HAKO FES プログラム

 HAKO FES2019京都では主に4つの演目を行います。

〇全体パフォーマンス

 カホン奏者が今回は20名出演。20名による全員でのパフォーマンス。20名もいれば同じ音もあるだろうと侮るなかれ。カホンは大きさ、木の材質が異なれば異なる音が出るのは勿論のこと、手の当てる位置、強さ、力の入れ方、奏者の重心の位置、体重によっても音は微妙に変化してくるのです(すごいマニアックな話だけど)。カホンの音がマイクを通さずに生音で会場に響き渡る。目を閉じてみたり、気になる奏者を見つめたり、思い思いの楽しみ方で楽しんでほしいな。

〇チームパフォーマンス

 全体とは異なり、複数人によるカホンアンサンブル。2~3のグループが披露します。言葉遊びを交えたものや超絶技巧なもの、寸劇の中にカホンの演奏を混ぜたもの。いろいろある。各グループの創意工夫が詰まったバラエティー豊かな楽しみ方に出会えるはず。筆者はちなみにどんなチームパフォーマンスが行われるのかまだ知りません。筆者は過去に早口言葉言いながらカホン叩いたり、先輩の叩き方のマネをしたりしました。

カホン座談会

 普段ステージに立つことがないカホン関係者がステージに立ち思いのたけをぶつける座談会。どのようにしてカホンに関わるようになった経緯やカホン製作/販売における苦労話など座談会だからこそ聴けるカホンの魅力に触れることができます。本公演では2人のゲストを迎えるよ。

・「川本楽器工房」
元々はクラシックギター・バイオリンを製作していた楽器工房。持ち合わせる高い技術を生かして「よいカホンの音」を追求し続けるカホンメーカーさん。筆者もちょくちょく工房に訪問しているんだけど、こだわりがすごいんです。楽しそうにこだわやいろいろな話をスタッフ皆がしてくれるから大好き。

・「どらむ村/drum shop ACT」
大阪・谷町九丁目に店舗を構える、西日本最大級の打楽器専門店。筆者自身もこのお店でカホンを購入した経験があります。21歳のころに目当てのカホンを買いに行った際、試しに演奏させて貰った目当てとは別のカホンの音の広がり方に鳥肌が立つほど感動して。「この体験をしてしまったから私はこれを買うしかない!」と思って急いでATMにお金を下ろしに行ってすぐに買ったということがありました。今もまだそのカホンは現役。カホンも様々なメーカー、音色を幅広く取り扱っています。今回は当店員が参加予定。

〇ゲストミュージシャンとのコラボライブ

 弾き語り形式で活動するシンガーソングライターを中心に、ゲストミュージシャンとカホンのコラボライブを披露します。本公演では3組のゲストミュージシャンが出演するよ。

井上ヤスオバーガー
尼崎出身/京都在住
2004年頃、所属バンドの解散と同時にソロ活動を始動。これまでにフルアルバム4枚、ミニアルバム1枚、その他にも野外レコーディングアルバムや新曲デモCDなど多くの作品をリリースしながら、年間200本の全国ツアーを展開。
特にライブパフォーマンスには定評があり、太陽のような歌声と天真爛漫で愛くるしいキャラクターで、真面目と不真面目を行ったり来たり、日々のすべてを音楽にかえる人間丸出しのシンガーソングライター。
2008年から2015年まで、京都府長岡京市の長岡天満宮にて野外フェス『長岡京ソングライン』を主催。毎年60組前後のミュージシャンをブッキングし、最終年には6000人以上の動員を記録した。
多くのミュージシャンや各地のファン達と交流しながら、長年ライブの現場に生き続けているライブマシーン。

小川徹
巧みなピアノと繊細な歌声で、新しいポップスの世界観を創り上げるシンガーソングライター。
東京都内・横浜での活動をメインとし、過去2回に渡り、Blue Note Tokyo の横浜店『Motion Blue Yokohama』でのワンマンライブを満員成功させる。数多くのミュージシャンのサポートにも参加し、2018年はap bankに参加。
また、GENERATIONS from EXILE TRIBEなど、数多くのミュージシャンのレコーディングにも参加。
大阪生まれ、横浜育ち、東京在住。趣味はビール、特技ビール。動物占いは、たぬき。

Prorroga(プロロガ)
信政誠×松田礼央で結成されたアコースティックユニット。
アコースティックギター×パーカッションで奏でる
激しくも色気あるサウンドを武器に鋭意活動中。
「プロロガ」とはスペイン語で「延長戦」
共通の趣味がサッカーだったことから,それぞれで培った
活動の集大成を未来にぶつけていくという思いで命名

イベント情報

カホンの祭典 HAKO FES 京都 ~箱祭~ Presented by CAJON LOVERS

日時 9/8(日) 開場18:30 開演19:00
会場 VOXhall(京都市中京区河原町通三条下ル大黒町44 河原町VOX5F)
前売り3000円 当日3500円

=出演=

カホン奏者
村岡広司/和田有隆/岸田うらら/松田礼央/らっきょ/中山拓人/那有多/樋口涼子/KAZU/秀-hide-/ミキヒト/山下圭/加藤萌衣/竹村忠臣/福本香苗/キラキラみさこ/井上利樹/みこ/Kakki-!!/タリス池内

カホン座談会(トーク)
​川本楽器工房
ドラムショップACT

◎ゲストミュージシャン

井上ヤスオバーガー
Prórroga
小川徹

チケット購入方法
通販
・メール予約
ライブ日、会場、お名前、人数を明記して
info@hakofes.com へ。
3日以内に確認の返信メールが届きます
・出演者によるチケット手売り販売(筆者も手売りチケット持ってます、TwitterのDMで連絡してください)